カントリーマアムの彼女。

2010年10月06日

またまた、久しぶりな彼女からメールが来ました!

今は、ジムでインストラクターの仕事をしている彼女です。

もう、長く続いていますね、このお仕事も。

彼女は、もともとバリバリのスポーツ選手でした。

今もまだまだ多いですが、女子スポーツの体重制限が厳しい

競技では、指導者から方法を聞かされずに痩せるように言われ

間違ったダイエットをし、選手生命を短くしたり失ってしまう選手が

多々います。特に、能力が高くまじめな選手ほどそうです。

彼女もそんな一人。

人一倍努力し、結果をつかんできた彼女。

自分が過食症で苦しんでいることを、家族にも、1回目の合宿参加時には

私達にも話せませんでした。

なんでも人より良くできた彼女は1か月の合宿で見事に10kg

体重を落とし、元気に帰って行きました。

でも、そんなのは根本改善ではなく、全くの無意味。

しばらくして、体重を元に戻し、お母様と一緒にメディケアセンターに

再び来ました。

そして、お母様と私と理事長に話があると。

そこで、彼女は自分の過食歴を画用紙をつなげて年表にし、

初めて告白しました。

お母様も全く知らず、驚きと彼女の苦しみを考え、涙を流されておりました。

そして、今度は過食症の改善のための合宿が1カ月始まりました。

彼女にとっては、このカミングアウトがもう、過食症の脱出の第一歩

だったんだと思います。

合宿も前回とは違い、本当の自分の見直し。

何でも1番じゃなくていい、100点じゃなくていい。

頑張りすぎずに頑張るとは、難しいことですが、彼女はやってのけました。

過食症は、帰宅してからが問題。

合宿中はほとんどの方が、過食はしません。症状が現れません。

それは、生活が規則正しくやるべきことがあるから、そして何より各自に

必要な栄養をしっかり摂取しているから。で、完全に管理されているから。

ただ、彼女にはカミングアウトにより、過食の食べ物を一緒に買いに行ってくれる

母が現れ、その安心からか過食も落ち着いていきました。

合宿終了後も、心配なことがあったら、メールで確認や相談を

してくる合宿者がたくさんいます。私の彼女たちです。

合宿が終わって間もなく、この彼女から電話が入りました。

時間は22時。

過食が出たか!

慌てて電話をとりました。

すると、

「今、学校終わって帰ってるところなんだけど、

どーーーーしてもカントリーマアムが食べたいー!どうしよう!」

という電話でした。

過食が出たのでは?と、慌ててとった電話がそれだったので、

思わず大笑いしてしまいました!

「これから、コンビニに行って買ってきて、枕元に置いて、

明日の朝起きたらお食べ。」

といったら、

「いいんですかーーーー!」

と大喜びして電話を切りました。

で、翌日。

「今、食べました。ムッチャおいしかったーーー!」

と、大喜び電話が再び入りました。

彼女のこの大喜び具合が忘れられず、私はカントリーマアムと聞くと

彼女を思い出します。

食べてはいけないものはないんです。

ただ、食べ方は問題。

ほんのちょっとの工夫で、のちのち苦しまずに済むんです。

長らく連絡はなかったのですが、久しぶりに会いに来てくれるようです。

再び会える日を楽しみに。

kawakami

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